公益社団法人日本超音波医学会|The Japan Society of Ultrasonics in Medicine

よくあるご質問

Q. 妊娠初期・中期は最低一例ずつ異常例をとなっておりますが胎児異常が必須でしょうか?妊婦異常でも可能でしょうか?体外受精による卵巣過剰刺激症候群などです。
A. 書類審査のチェックリストに胎児異常の病態と超音波所見が理解できている。と言うのが含まれています。妊娠初期・中期のどちらかに胎児異常が含まれていれば評価できますが、両方とも妊娠異常というのはさけて下さい。
Q. 同じ妊婦様で検査日(妊娠週数)が異なれば他の技師も症例として使用可能でしょうか?
A. 可能です。
Q. 胎児の腎嚢胞は、これは最低1症例必要ということになっている胎児異常の症例に含まれますか?
A. 胎児腎嚢胞ですが、 Multicystic dysplastic kidney など、異常腎を示すものならもちろん胎児異常例として良いと思いますが、いわゆる肝嚢胞・腎嚢胞となると Normal variant と考えられますので、異常例としては認められません。
Q. 胎児の胸水貯留は、これは最低1症例必要ということになっている胎児異常の症例に含まれますか?
A. 胎児胸水については、その内容や診断について理解していることを示すレポートを書いてもらえれば胎児異常例として下さい。
Q. 胎児スクリーニング検査の際、特に異常が無い症例の場合、"超音波診断医" "超音波診断" "最終診断"の欄への記入は、どのようにしたらよいのでしょうか?
A. 胎児スクリーニング検査の際、特に異常が無い症例の場合、
"超音波診断医" その施設の産科医師
"超音波診断"  妊娠○○週、超音波上特記すべき異常所見を認めない。
"最終診断"    妊娠○○週 胎児
最終診断は、妊娠○○週 正常発育胎児 として下さい。
Q. 妊娠7週で、最終診断名は「右卵巣単純性嚢胞(漿液性嚢腫の疑い)、左類皮嚢胞腫」の症例は、婦人科疾患(E-3)でよろしいでしょうか?
A. 婦人科疾患(E-3)です。
Q. 添付する写真について、最終診断が「妊娠高血圧症候群による子宮動脈の血流異常」の症例に対して、診断の根拠となる画像が「血流計測」の写真しか撮影していないため本画像の添付のみでよろしいのでしょうか。
A. 画像はそれでかまわないと思います。ただし、「血流異常」であることがわかるような解説を加えて下さい。
Q. 妊娠中の子宮筋腫は、婦人科疾患(E-3)としてよろしいのでしょうか?
A. 妊娠合併でも婦人科疾患(E-3)で問題ありません。
Q. 婦人科疾患(E-3)にあたる婦人科症例について、卵巣や子宮の疾患を合併した妊婦のエコーを担当することが多いのですが、このような合併妊娠の症例を胎児ではなく、卵巣や子宮の疾患の方を対象とし含めて良いのでしょうか?
A. 可能です。
Q. 妊娠初期(20週未満)(E-1)、妊娠中期(E-2)についてはスクリーニング検査を含めてもよい。ただしそれぞれ最低一例ずつ異常例を含めること。その中の少なくともNormal Variantではない胎児異常の診断例を含めること。」とありますが、その中の少なくともNormal Variantではない胎児異常の診断例を含めることというのは、E-1、E-2それぞれにおいてどちらにも必ず、Normal Variantではない胎児異常を最低一例含めるということでしょうか?それとも、E-1、E-2のそれぞれに必ず異常例は含めるが、その中のどちらか一方に、どちらでもよいが、Normal Variantではない胎児異常例を必ず一例は含めるということでしょうか?
A. (E-1)、(E-2)それぞれに、としたいところなのですが、現実にはなかなか難しい受験者もいることから、現状としては少なくともどちらかはNormal variantでないこと、とします。
Q. 単一臍帯動脈を認めるのみで胎児にその他の異常を認めなかった場合、症例として認められますか?
A. 可能です。
Q. 腎盂拡張は異常の症例として認められますか?
A. 明らかに腎盂拡張の場合は、認めます。