英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0027 - 0030)
脾臓の超音波断層 —脾の縦横断像による容積計測—
Ultrasonotomography of the Spleen Estimation of the Spleen Volume
朝井 均1, 門奈 丈之1, 北村 次男2, 中川 史子2
Hitoshi ASAI1, Tomoyuki MONNA1, Tsugio KITAMURA2, Fumiko NAKAGAWA2
1大阪市立大学医学部第三内科, 2大阪府立成人病センター
1 , 2
キーワード :
脾容積を推定する方法は従来からⅩ線学的に種々検討されてきた。最近ではRIスキャンによる脾シンチグラムからの推定式が2−3考案されている。しかしながら実用的にいまなお満足すべきものではない。今回われわれは手術または剖検で得た脾と超音波断層像と比較検討することにより,脾腫の存在する症例において超音波断層像での計測値より脾容積を求め得る簡単な数式を考案した。すなわち,脾の超音波断層による縦横断像の測定値(長径xcm,厚さycmぉよび横径 cm)から脾の容積はV-0.6x×y×z 〔cm3〕という数式で求められる。この数式より得られる推定値を手術および剖検で得られた実測値との間には r=0.95, p