英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0031 - 0037)
悪性リンパ腫のエコーグラム
Echographic pattern of malignant lymphoma
小林 利次, 高谷 治, 木村 禧代二
T Kobayashi, O Takatani, K Kimura
国立がんセンター病院内科
Department of Internal Medicine, National Cancer Center Hospital
キーワード :
手動接触複合走査法によりStage ⅢおよびⅣに属する悪性リンパ腫53例の超音波断層像を記録し,腹部リンパ組織浸潤の断層像上に描出し得る診断情報を分析・整理し,診断基準を設定した。悪性リンパ腫25例については化学療法施行中に頻回にわたり超音波断層像を記録し,軟部組織病変,すなわち腹部リンパ組織病変および後腹膜リンパ組織病変の変動を観察した結果,本検査法は腫瘍縮小効果の判定に利用し得る non-invasive method であるという結論を得た。