英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0095 - 0102)
経直腸的超音波断層法による前立腺診断
Transrectal ultrasonotomography of prostate
澤村 良勝1, 安藤 弘1, 三浦 淑子2
Y SAWAMURA1, K ANDO1, T MIURA2
1東邦大学泌尿器科学教室, 2東邦大学病院超音波検査室
1Dept. of urology,Toho University School of Medicine, 2Ultrasonic Laboratory,Toho University Hospital
キーワード :
経直腸的超音波断層法は,数ある泌尿器科的検査法の中でも最も正確に前立腺の形,大きさおよび性状を表現することのできる検査法である。
われわれは本検査法を外来での前立腺疾患のルーチンの検査法のひとつとして試みてきた。
われわれの検査方法の特徴は,被検者体位を側臥位としたことでその目的とするところは,コンドーム内の残存気泡による多重反射の防止,被検者の肉体的負担の軽減化,検者の省力化および検査時間の短縮化を計ることである。
過去2年間の400例の臨床例から,前立腺肥大症,前立腺癌,前立腺肉腫の代表的前立腺疾患の超音波断層像を紹介し,おのおのの断層像の特徴と診断要点を挙げ本検査法の有用性を述べる。