英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0161 - 0167)
産婦人科用超音波断層装置の改良について
The improvement of ultrasonic equipment for obstetrical and gynecological use.
丹羽 国泰
Kuniyasu NIWA
岡山大学医学部産婦人科学教室
Dept of Obstetrics & Gynecology Okayama University Medical School
キーワード :
産婦人科領域における超音波診断法の応用においては,比較的体深部に検査対象があり,また単なる形態的な情報のみでなく,さらに多くの診断的情報を必要とすることが多い。このような観点より,画像からより多くの客観性のある診断情報を求めるという点に重点をおいて超音波断層装置の改良を試みた。
その結果,ダイナミックレンジの広い増幅器の使用によって画像の階調性の向上が,また広い口径の凹面振動子の使用によって方位分解能の著明な向上がそれぞれ得られ,非残光性ブラウン管の使用とあいまって,従来得ることのできなかった鮮明な断層像を得ることが可能になった。