伊東 正安¹, 油田 信一¹, 伊藤 健一¹, 横井 浩²

Masayasu ITO¹, Shin-ichi YUTA¹, Ken-ichi ITO¹, Hiromu YOKOI²

¹東京農工大学工学部電子工学科, ²日生病院外科

¹Tokyo Univ. of Agriculture and Technology, ²Nissei Hospital

キーワード :

　超音波断層像をディジタル化して計算機に導き，画像処理を行なって，より良質の臨床上役立つ画像を得る画像処理システム(USIPS)を開発した。
　このシステムは従来の画像処理システムを改良・拡張したものであるが，完全な対話型になっており，現在，7種類の画像処理を行なうことができる。
　新しく開発された3×3と5×5マトリクス処理を用いると，腫瘍像の輪郭を抽出することができ，腫瘍の良性・悪性の鑑別に有効である。また，画像平均処理は多数枚の画像から情報を集約して一枚の像とする処理であり，スクリーニング診断の高速化などに応用できよう。