英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0139 - 0145)
大型計算機による超音波断層像の画像処理—分解能の改善と腫瘍像の特徴抽出—
Image processing techniques for ultra-sonography by large computers.~Resolution improvement and characteristic detection
油田 信一1, 伊東 正安1, 伊藤 健一1, 横井 浩2
Shin-ichi YUTA1, Masayasu ITO1, Kenichi ITO1, Hiromu YOKOI2
1東京農工大学工学部電子工学科, 2日生病院外科
1Tokyo Univ. of Agriculture and Technology, 2Nissei Hospital
キーワード :
大型計算機を用いて乳腺などの超音波診断像を画像処理し,画質の改善をはかるとともに,その特徴を抽出する方法を述べている。
超音波診断像の分解能改善は,原理的にはシンチグラムなどの他の画像の処理と同じであり,フーリエ変換領域で処理される。しかし,超音波像独自の性質である方向性や雑音の問題にはとくに考慮を払う必要がある。
腫瘍部分は超音波断層像では反射エコーの弱い部分として表わされ,その領域の形状が腫瘍の良性・悪性を決定する。計算機によって自動的な診断を行なうためにはこの腫瘍の特徴を定量化する必要がある。本稿では,その方法についても例を用いて示している。