英文誌(2004-)
State of the Art(特集)
(0084 - 0090)
先天性心疾患の診断
Echocardiography in diagnosing congenital heart diseases
仁村 泰治1, 永田 正毅2, 別府 慎太郎1
Yasuharu NIMURA1, Seiki NAGATA2, Shintaro BEPPU1
1大阪大学医学部第一内科学教室,現国立循環器病センター, 2国立循環器病センター
1The First Department of Medicine, Osaka University Medical School; Present Address : National Cardiovascular Center, 2National Cardiovascular Center
キーワード :
先天性心疾患の超音波診断は要するに,大血管・両心室・中隔などの相互の位置関係,接続関係を追うことにある。最近はデータもかなり集積され,次第に体系付けられるようになってきた。複雑心奇形も診断することが可能であると見られるに至った。
診断技術の本質は心内構造物を「追う」ことにあるので,この目的には一般に心エコー図よりも断層法がより有利と考えられ,さらに今後リアル・タイム断層法に期待が寄せられる。