英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0106 - 0110)
リニア電子走査超音波診断装置
Electro-linear scanning ultrasonic diagnostic equipment
内田 六郎, 平福 三吉, 萩原 芳夫, 河西 千廣, 吉川 義博
Rokurö UCHIDA, Sankichi HIRAFUKU, Yoshio HAGIWARA, Chihiro KASAI, Yoshihiro YOSHIKAWA
アロカ株式会社
Aloka Co. Ltd.
キーワード :
電子走査式高速超音波断層像装置は,水浸法によらざるを得ない機械走査式のものに比べ,接触法が可能な点,および断層像とUCGとの同時表示が可能な点で優れている。しかし,従来のリニア電子走査のものには走査線間隔が大きいという欠点があった。
そこで,同時使用振動子電極群の数を各超音波発振ごとに1個ずっ増減し,さらに振動子電極群の切換順序を工夫することにより,従来よりも走査線の密な断層像を,完像時間を長くせずに得られるリニア走査方式を考案した。ふたつの方式によれば,時間間隔の密なUCGを断層像と同時表示することも可能である。
製作した装置による実験の結果,心臓以外の腹部・乳腺などの診断においても,この装置が極めて有効であることが確かめられた。