英文誌(2004-)
Original Article(原著)
(0085 - 0090)
凹面振動子のビーム幅の近似評価法と可変開口振動子
Approximate estimation of beam width of focusing transducer and variable aperture transducer.
奥島 基良, 大槻 茂雄
Motoyoshi OKUJIMA, Shigeo OHTSUKI
東京工業大学精密工学研究所
Tokyo Institute of Technology
キーワード :
超音波パルス反射法で断層像を得る場合に, 画像の横方向分解能を向上させるために円形凹面振動子が用いられる。また, 短冊形の振動子を配列した高速走査用探触子では, 電子的などの手段で集束を行なわせた場合, 超音波ビームは長方形凹面振動子のビームと等価であると考えられる。
本論文では円形および長方形の凹面振動子の各距離でのビーム幅の概略値を中心軸上の音圧を用いて算定する方法の精度と適用距離範囲について検討した。また, 振動子の有効開口を変えれば, 焦点距離を変えなくても広い距離範囲でビーム幅を一様にかなり狭くできることを述べ, その設計法を示した。