「超音波医学」投稿要項
この要項は日本超音波医学会の和文誌「超音波医学」への投稿要項である.英文投稿に際しては英文誌「J Med Ultrasonics」の要項を参照すること.
1.投稿論文
国内外の超音波医学に関する基礎的・臨床的研究で,会員に益すると認められるもの.論文は本学会web site からオンライン投稿すること(https://www.editorialmanager.com/jjomu/default2.aspx).論文投稿時には著作権譲渡,及び二重投稿でないことを確認するため,誓約書に著者・共著者全員の承諾・署名が必要である.誓約書は,綴り込みのもの(コピー可)を使用するか,本学会web site(https://www.jsum.or.jp/)からダウンロードして使用すること(手順:「本学会web site」→「論文投稿」→「誓約書」).
2.二重投稿について
本学会編集委員会では,以前に出版されたものや現在投稿中の類似した論文と比較して,以下の全てに該当する内容の論文を二重投稿とみなす.
また,出版された論文や現在投稿中の論文が他言語であっても,類似の論文の投稿は二重投稿となる.
ただし,本会編集委員会が指定した「翻訳論文」はこれには該当しない.
罰則規定- 論文審査中に二重投稿が判明した場合,筆頭著者・共著者は,その後3 年間投稿禁止とする. 投稿禁止期間中に投稿した場合は,さらに3年間投稿禁止とする.
- 学会誌掲載後に判明した二重投稿に対しては,その論文が違反論文であるため,撤回の旨を「超音波医学」誌上に掲載し,筆頭著者・共著者はその後5 年間投稿禁止とする.
- Repetitive publication. J Clin Ultrasound.1989; 17: 551.
- Pitkin RM: Repetitive publication. Obstet Gynecol 1988; 72: 263-4.
3.倫理規定
医療技術の進歩には目覚ましいものがあり,医用超音波技術も同様である.その進歩が人類全体の幸福を目指していることは疑いないことであるが,その研究のために被検者が不利益を受けることがあってはならない.また,同時に,これが動物の虐待につながってはならない.これらの点を考慮し,臨床例(もしくは臨床材料)または動物を対象とした実験的研究においては,各施設の倫理委員会・動物実験に関する委員会の承認を得る必要がある.下記の事項に関して,論文中に必ず記載すること.承認番号は論文中に記載すること.
- 本研究は,所属機関・施設に定められた倫理委員会の承認と個々の被検者の同意を得て行われたものである.
- 本研究は,所属機関・施設に定められた倫理委員会の承認を得ており,倫理委員会においてInformed Consentを簡略化あるいは省略できると判断されて行われたものである.
- 倫理的な問題がなく,発表においては患者の匿名化が十分に行われている.
- 本研究は,所属機関・施設に定められた動物実験に関する委員会の承認を得て行われたものである.
- 本研究は,臨床例(もしくは臨床材料)または動物を対象にしていない.
※2016年7月15日付けで超音波医学43巻4号及び本会ウェブサイトに公示をしているので確認すること.
【和文投稿論文の倫理規定について】
https://www.jsum.or.jp/committee/editorial/pdf/j_journal_ethical.pdf
また,個人情報保護のため,本文・図表の中で患者が特定されないようにする責務がある.以下に,「削除する項目」・「記載してよい項目」をまとめたので,必ず遵守すること.
- 患者氏名およびイニシャル
- ID(個人番号)
- 患者住所
- 他の情報と照合することで患者が特定される場合の診療科名と施設名および所在地
- 患者が特定される生検・剖検・画像情報などの番号
※患者の同意の得られているものについては,本文中に記載のうえ用いること.
記載してよい項目:- 性別
- 年齢(他の個人情報と照合し患者が特定される場合は,10代,20代,10歳未満などと表記する)
- 診療に関連する日付は,年月まで
- 顔写真は,目を隠すなど患者を特定出来ないことが必須
4.利益相反
論文投稿にあたり,「誓約書」にて利益相反の有無を申告すること.利益相反状態が有る場合は,専用の申告用紙に必要事項を記載し提出すること.
また,投稿原稿の本文中の最後(文献の前)に,「利益相反」の項目を設け,その有無を明記すること.
有: △△△の検討にあたっては[企業名]から測定装置の提供を受けています. 無:著者全員が,本論文に関わる研究に関して利益相反はありません.
(以下,本会の利益相反に関する指針 序文の抜粋)
公益社団法人日本超音波医学会では,医学と工学が共同して超音波装置の開発及びそれを利用した研究・診療に携わることが多く,これらの活動が学会の発展を支えてきたといっても過言ではない.また,多くの成果は,その後産業部門との連携により,医療の進歩に役立ち社会に還元されている.
しかし,産学連携活動においては,所属組織及び個人に本会の目的である公的利益の増進と相反する金銭・地位・利権などの私的利益が発生する場合があることが広く知られており,この公的利益と反する私的利益が存在することは利益相反(conflict of interest: COI)と呼ばれ,その増大は健全な学会活動を妨げる可能性がある.
そのため本会では,健全な学会での活動を促進するため,利益相反に関する見解を示し,研究者の立場をより明確にすることにより,本会に関連する事業に参加する者の社会的信頼を確保すると同時に,学術団体としての社会的責務の遂行を目指している.
5.病理について
病理を含む場合は,病理医または病理に精通している臨床医のチェックを受けること.
6.投稿原稿
「総説」,「特集」,「解説」,「原著」,「症例報告」,「技術報告」,「今月の超音波像」,「Letter to the Editor」である.
- 総説
- 最近の研究,トピックスについて学術的にまとめたもの.通常の論文審査を経て掲載可否が判断される.
- 特集
- 取り上げた領域に関する最近の研究を複数でまとめたもの.編集委員会の依頼によるが,掲載前に論文審査を経る.
- 解説
- 特定の主題について、主として最近の成果を専門分野以外の読者にもわかりやすく紹介するもので,基本的な文献が引用されていることが望ましい.通常の論文審査を経て掲載可否が判断される.
- 原著
- 新しい研究成果についてまとめたもの.
- 症例報告
- 貴重な臨床例または珍しい超音波検査所見を示した症例を報告する.
- 技術報告
- 今後の研究を発展させる新技術あるいは新手法を報告する.本文・文献・図表説明を併せて3,000字以内,図(4枚以内)でまとめること.
- 今月の超音波像
- 診療などに役立つ教育的な超音波像(画像が明瞭で教育的・啓蒙的意義の大きいもの)を報告する.刷り上がり1.5頁以内(本文・文献・図表説明を併せて800字以内,図2枚以内,文献2個以内)でまとめること.(刷り上がり1.5頁以内とするため図は縮小されますので,サイズにご留意下さい).概要(Abstract)は記さないこと.
- Letter to the Editor
- 本誌に最近掲載された論文に関連する疑問あるいは意見を投稿する.
7.原稿の書き方
①用紙(A4版),余白(上下左右25mm),活字(10.5ポイント),1ページの行数(40行),1行の文字数(40字),数字は半角英数とする.
②文章は「である」調とし,平易な表現とする.句読点としては,ピリオド(.)とカンマ(,)を使用する.
③語句は英語で表現する方が通例である場合以外は,出来るだけ日本語を用い,やむえない場合はカタカナ書きを用いる.
④必ずページ数を記載すること.
⑤症例報告(Case Report)を英文で投稿する際は,英文誌「Journal of Medical Ultrasonics」の「Instructions for Authors」のManuscript Submission via Editorial Managerの項に沿って作成すること.
【Instructions for Authors】
https://www.springer.com/medicine/radiology/journal/10396?detailsPage=pltci_2121106
1ページ目
論文の種類,タイトル,著者名,所属,住所,電話番号,FAX 番号,e-mail address を記載すること.また,Corresponding Authorが分かるように記載すること.
- 筆頭著者及び共著者は,原則として10 名(「今月の超音波像」は原則6 名)までとする.
- タイトル,著者名,所属,住所は,和文・英文の両方を記載する.
- 有資格者は,英文氏名の後ろに略称を付ける.指導医(SJSUM),専門医(FJSUM),工学フェロー(EJSUM),検査士(RMS) 例:Taro HONGO,SJSUM, Hanako HONGO, FJSUM
2ページ目以降
①抄録・Keyword,②本文,謝辞,③倫理規定,④利益相反,⑤文献,付録,⑥図(Fig)及び動画の説明,⑦表(Table)⑧図(Fig),⑨動画の順番で原稿を構成すること.
※項目ごとに改ページすること.
- 和文抄録(600 字以内)及び英文抄録(300words 以内)を記載.
- Keyword は英語5 個以内(固有名詞以外は小文字のみ)で記載.
- 和文抄録:目的,対象と方法,結果と考察,結論の順に記載.
- 英文抄録:Purpose, Subjects and Methods, Results and Discussion, Conclusionの順に記載.
※原著論文の場合は,structured abstract とする.
-
A)原著論文の場合
- はじめに
- 研究の目的・意義について述べる.
- 対象と方法
- 用いた超音波装置,探触子,周波数などについてもふれ,追試出来るように具体的に記載する.用いた統計処理法についても記載する.
- 結果
- 簡潔明瞭に記載する.
- 考察
- これまでの報告との比較,独創性などを示すこと(結果の内容との重複は避けること).
- 結語
- この研究によりこの先どうしたいのかふれる.
「はじめに」,「対象と方法」,「結果」,「考察」,「結語」の順に記載すること.
-
B)症例報告の場合
- はじめに
- 疾患の概要と報告の目的を記載する.
- 症例報告
- 症例または超音波所見の特徴について記載する.
- 考察
- これまでの報告と比較して新規性について述べる.
「はじめに」,「症例報告」,「考察」の順に記載すること.
「倫理規定」の項目を設け,必要があれば記載すること.
※3.倫理規定を参照すること.
「利益相反」の項目を設け,その有無を明記すること.
※4.利益相反を参照すること.
本文中の引用箇所の右肩に上付きで引用順に番号を振って記載すること.
書式は下記のように,著者名を3 人までとし,それ以上は和文では「ほか」,英文では「et al」とする.雑誌名については,和文雑誌は公式の略称,欧文雑誌は Index Medicus にしたがって略したものを記載する.
- 雑誌からの引用 <和文誌>
- 単行本からの引用 田中元直. 超音波心臓診断学. 東京: メディカルエレクトロタイムス社; 1987. p. 13-5.
- 単行本の章からの引用 Jones CJH, Sugawara M, Davies RH, et al. Arterial wave intensity: physical meaning and physiological significance. In: Hosoda S, Yaginuma T, Sugawara M, et al., editors. Recent progress in cardiovascular mechanics. Chur( Switzerland): Harwood Academic; 1994. p. 129-48.
山田聡, 岩野弘幸, 小室薫, ほか. 拡張型心筋症における心筋内血液量と左室収縮予備能の関係. 超音波医学. 2010;37:491-7.
<英文誌>
(2001 年 28 巻より刊行)
Feril LB Jr, Tachibana K, Kondo T, et al. Hypotonia-induced cell swelling enhances ultrasound induced mechanical damage to cancer cells. J Med Ultrasonics. 2009;37:3-8.
<抄録号>
久米真, 佐藤香奈, 大川浩一, ほか. 超音波によるsonochemical preconditioning によって細胞にもたらされるストレス耐性. 第83回日超医抄録集. 2010;37:S322.
※第1回~第46回までは「第○回日超医論文集」となる
- 図(Fig)及び動画の説明文は,文献の後に「図及び動画の説明ページ」を設け,日本語で記載すること.
- 表(Table)は本文に含めず別でアップロードすること.
- 表(Table)の解像度は1200dpi以上であること.
- 表中(Table)の言語は,日本語を用いること.
- 単位は全て英語を用いること.
- 表(Table)の上部に日本語でタイトルを,下部に日本語で注を記載すること.
- 鉛筆書きの表は受け付けない.
- 図(Fig)は本文に含めず別でアップロードすること.
- 図(Fig)の解像度は300dpi以上であること.
- 図中の言語は,図全体を通して,日本語もしくは英語で統一して記載すること.
- 図の番号は論文全体で通し番号を付けること.
- 図中の単位は,全て英語を用いること.
- 図(Fig)は適宜 ,矢印を入れ,模式図等を付して,理解しやすくすること.
- 鉛筆書きの図は受け付けない.
- 動画は本文に含めず別でアップロードすること.
- 図の番号は論文全体で通し番号を付けること.
8.用語,方法,略号について
- 医用超音波用語,表示法については,「超音波医学」の最近の号及び「用語」(「本学会ホームページ」→「用語・診断基準」→「用語検索システム」)を参考にすること.
- 略語の使用は一般的なものに限り,かつ最小限度にとどめること.
- 本文中ではじめて略語を使用する場合は,その正式名,内容を記載すること.記載方法:(left ventricular ejection fraction: LVEF)
- タイトルでの略語使用は避けること.
9.原稿の内容
10.掲載料
11.自動的にRejectする日数について
問合せ先
公益社団法人日本超音波医学会
「超音波医学」編集委員会
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2-23-1
お茶の水センタービル6 F
TEL:03-6380-3711 / FAX:03-5297-3744
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